「ブログを始めたい」「お店のホームページを作って集客したい」——
そんな方に向けて、この記事では自分だけのホームページを公開する方法を初心者向けにやさしく解説します。
サーバー契約から独自ドメインの取得・紐付け、WordPressの初期設定まで、専門知識ゼロでも30分〜1時間で完成できる手順をステップ形式でご紹介します。
ホームページを公開するには?
ホームページをインターネット上に公開するには、大きく3つの要素が必要です。
- Webサーバー(=ホームページのデータを置く「土地」)
- ドメイン(=インターネット上の「住所」)
- ホームページ作成システム(=建てる「家」そのもの)
それぞれをもう少し具体的に説明します。
- ①Webサーバーとは?
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Webサーバーは、あなたのホームページのデータ(画像や文章、デザインなど)を保管し、世界中の人がそのデータにアクセスできるようにしてくれる場所です。
多くの人は、手軽で安全な「レンタルサーバー」というサービスを使ってこのWebサーバーを借りています。セキュリティの高さや表示スピードの速さが選ぶポイントです。 - ②ドメインとは?
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ドメインは、あなたのホームページのURLのことです。たとえば 「https://www.example.com」の「example.com」がドメインにあたります。
ドメインには大きく分けて2種類あります。
- 共有ドメイン:無料で使えるが、他のユーザーと同じアドレスを共有している状態
- 独自ドメイン:自分だけのURLが使える。ブランディングや信頼性に強い
自分の「城」を持ちたいなら、断然独自ドメインの取得がおすすめです。
- ③ホームページ作成システムとは?
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これは、いわば「家」を建てるためのツールです。代表的なものが「WordPress」で、世界中の多くのサイトがこれで作られています。専門知識がなくても、テンプレートや編集画面を使って手軽にホームページが作れます。
この記事では、この3つを実際に使えるようにし、自分だけのホームページを公開する手順をわかりやすく解説していきます!
最も安価な国産レンタルサーバー「ロリポップ」
まずはじめに、レンタルサーバーとしておすすめなのが「ロリポップ」です。
ロリポップは、GMOペパボ株式会社が提供する国産のレンタルサーバーで、同社は「お名前.com」や「ConoHa WING」なども運営している日本最大級のインターネットインフラ企業。安心して利用できる信頼性があります。
ロリポップのメリット
ロリポップの最大の魅力は、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンスです。個人ブログや小規模サイトであれば、以下のような特長が強い味方になります。
- 初期費用0円、月額99円〜とコスパ抜群
- 10日間の無料お試し期間あり
- WordPressがワンクリックでインストール可能
- 無料SSL(https化)対応
- Webアクセラレータ機能で表示速度も向上
- 大容量SSDでたっぷり使える
- 初心者向けのマニュアルやサポートが充実
とくに「初期費用を抑えて始めたい」「月額費用を低く抑えたい」という方にとっては、これ以上ない選択肢です。副業サイトや小さな事業サイトとの相性も良好です。
ロリポップの注意点
一方で、利用にあたって気をつけたいポイントもあります。
- ライトプランは自動バックアップが有料オプション(月330円〜)
- アクセスが増えると、表示速度がやや不安定になることも
- 高度なシステムの構築はできない
- 長期契約で中途解約しても返金されない
ただし、これらの点は「価格の安さ」と引き換えと考えれば納得できる範囲です。小規模のホームページであれば、実用面で問題を感じることはほとんどありません。将来が不安という方も、サイトの成長に合わせて上位プランに変更することもできるので安心ですよ!
ちなみに筆者は、「アクセス数の少ない個人事業主や小規模サイト」にはロリポップを、「ECサイトや信頼性が求められる中〜大規模サイト」にはConoHa WINGを使い分けています。
ロリポップでサーバー契約する手順
それでは、実際にロリポップでWebサーバーを契約する手順をステップごとに見ていきましょう。
まずはどのようなプランを選ぶかこちらのページから検討します。

WordPressを使用するならエコノミープランは外れます。今回は月額264円からのライトプランを契約してみます。
「10日間無料でお試し」ボタンを選択して次に進みます。
ロリポップに登録するアカウント情報を入力します。

①初期ドメイン(アカウント名)の入力
ホームページのアドレスになるドメイン名を決めます。このアドレスは後から独自ドメインに変更するので、あまり深く考えずに好きな言葉を入力しましょう!
②パスワード、メールアドレスの入力
指示に従って、パスワードと連絡先メールアドレスを入力して次に進みます。
セキュリティ確認のため、電話番号を使ったSMS認証を行います。

電話番号を入力して、認証コードを送信してください。

届いた認証コードを画面に入力すればOKです。正しく認証されれば次のステップへ進めます。
ここでは、契約内容の詳細や支払い方法などを入力します。

契約種別は「個人」または「法人」から適当なものを選択します。
その他は、指示に従ってサクッと入力していきましょう!

同時インストール機能を使用すると「wordpress」という名前のフォルダ(ディレクトリ)内にインストールされます。そのため、ホームページのURLが「https://xxx.moo.jp/wordpress/」のように少し長めのURLになります。
ただしご安心ください。このURLは後から独自ドメイン(例)https://xxx.com/ に切り替えることが可能です。今の段階では気にせず、そのまま手続きを進めて大丈夫です!
最後に「契約期間」と「支払い方法」を登録します。

ロリポップで利用できる支払い方法は以下のとおりです。(2025年7月現在)
- クレジット決済
- コンビニ決済
- おさいぽ!決済
- 銀行振込
- 請求書払い
請求書払いに関しては事前に手続きと審査が必要ですのでご注意ください。
すべての入力が終わると、最終確認画面が表示されます。

契約内容に間違いがないかしっかり確認し、問題がなければ「無料お試し開始」ボタンをクリックしましょう。

申し込み完了後、「ユーザー専用ページ」へアクセスできるようになります。
このページから様々なサーバーの設定が行えるようになります。
これでロリポップのサーバー契約は完了です。10日間の無料お試し期間がスタートしますので、この間に操作感や機能をしっかり確認してみましょう。
独自ドメインを取るなら「ムームードメイン」
ロリポップのサーバー契約が完了したら、次に行うのが「独自ドメイン」の取得です。
あなた専用のWebサイトアドレス(URL)を手に入れることで、より信頼性の高いホームページになります。
独自ドメインを取得するならムームードメインがおすすめです。
ロリポップと同じGMOペパボが運営しているため、連携がとてもスムーズにできます。管理画面からサクッと紐づけできます!
ドメインの取得手順
まずはムームードメイン公式サイトにアクセスし、取得したい文字列を検索します。

「.com」「.net」「.jp」など様々な種類がありますが、用途や予算、ブランド名に合ったものを自由に選んでOKです。
希望のドメインが決まったら、「カートに追加」ボタンをクリックして次へ進みます。
ムームードメインのアカウント情報を登録します。

画面の指示に従って、メールアドレスと任意のパスワードを入力し、利用規約に同意して「本人確認へ」をクリックしましょう。
本人確認のために、携帯電話番号を使ったSMS認証を行います。

電話番号を入力し、認証コードを送信します。

届いた認証コードを画面に入力して次のステップに進みます。
ここでは、契約年数と支払い方法を選びます。

まず、希望する契約年数を選択しましょう。
ドメインは複数年で契約してもディスカウントがある訳ではありません。
むしろ、初年度が安く、2年目から通常料金に戻る形式が多いので要注意です。

支払い方法は以下の中から選べます。(2025年7月時点)
- クレジットカード
- おさいぽ!
- 銀行振込
- コンビニ決済
クーポンコードがある場合はこのタイミングで入力してください。
契約者の氏名・住所・電話番号などの情報を入力します。

画面の指示に従ってサクッと入力していきましょう。
入力内容は、ドメイン登録に必要な情報であり、Web上に公開されることはないので安心してください。
契約内容の最終確認を行います。

すべての情報に間違いがないか確認し、「利用規約に同意」にチェックを入れて「取得する」ボタンをクリックします。

この画面が表示されれば、ドメインの取得は完了です。
ムームードメインのコントロールパネルにアクセスできるようになるので、ブックマークしておくと便利です。
ドメイン取得後、登録したメールアドレス宛に「有効性確認」のメールが届きます。
この手続きを2週間以内に行わないと、ドメインが一時的に無効になることがあるため、必ず対応しましょう。

このメールはムームードメインではなく、上位レジストラである「お名前.com(GMOインターネット株式会社)」から送られてきます。見落とさないようにご注意ください。
メールに記載されたURLにアクセスすれば、認証が完了します。
ドメインとサーバーを紐付ける
このステップでは、取得したドメインとサーバーを紐付ける作業を行います。
これにより、取得したURLにアクセスしたときに、ロリポップ上にあるあなたのホームページが表示されるようになります。
まずは、ロリポップのユーザー専用ページにログインします。

左側のメニューから「サーバーの管理・設定」->「独自ドメイン」をクリックし、設定ページにアクセスしましょう。
次に、以下の項目を入力します。

①設定する独自ドメイン
先ほどムームードメインで取得したドメイン(例:example.com)を入力します。先頭の「www.」は不要です。
②公開(アップロードフォルダ)
ここには「wordpress」と入力します。(ロリポップ契約方法のSTEP4の情報です)
③アクセラレータの設定
アクセラレータとは、Webサイトの表示速度を向上させる機能です。基本的にはチェックを入れて使用するのがおすすめです。
ただし、キャッシュの影響で変更内容がすぐ反映されない場合があるため、初心者の方はサイトが完成してから有効化するのも一つの方法です。

「ネームサーバー認証」の項目に、ムームードメインのIDとパスワードを入力し、「ネームサーバー認証」ボタンをクリックしてください。

「設定する独自ドメイン」に自分が取得したドメインが表示されていることを確認し、「設定」ボタンをクリックします。

これで、ドメインとサーバーの紐付け作業は完了です。
ロリポップとムームードメインの連携は非常にスムーズなので、初心者でも迷うことなく設定できると思います。
サイトのセキュリティを高めるために、SSL(暗号化通信)の設定を行いましょう。
左メニューから「セキュリティ」->「独自SSL証明書導入」の順にクリックします。

ページ中ほどに「独自SSL(無料)」のセクションが表示されているので、取得した独自ドメインの左側にチェックが入っていることを確認し、「独自SSL(無料)を設定する」ボタンをクリックします。

ステータスが「SSL設定作業中」になっていることを確認してください。この状態で数分から数時間待ちます。

ステータスが「SSL保護有効」に変わったら設定完了です。
完了すれば、URLが「http://」から「https://」に変わり、安全な通信ができるようになります。
最後に、WordPressに独自ドメインを反映させます。
ブラウザのアドレス欄に https://独自ドメイン/wp-admin と入力して、WordPressの管理画面にアクセスします。

左メニューから「設定」->「一般」に進み、
- WordPressアドレス(URL)
- サイトアドレス(URL)
の両方に https://独自ドメイン を入力し、「変更を保存」してください。
設定が完了すると自動的にログアウトされますので、再度ログインしてURLが反映されているかを確認しましょう。
これですべての設定が完了し、あなたのWordPressサイトが独自ドメインで公開されるようになりました!
あとは、煮るなり焼くなりして素敵なホームページを作成してください!
まとめ
この記事では、レンタルサーバー(ロリポップ)と独自ドメイン(ムームードメイン)を使って、WordPressサイトをインターネット上に公開するまでの手順を解説しました。
- レンタルサーバー契約からWordPressの自動インストール方法
- ドメインの取得方法
- サーバーとドメインの紐づけとSSL化
という一連の流れを順に進めれば、専門知識がなくても誰でも本格的なホームページを立ち上げることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外とシンプル。自分の手でWebサイトを公開できたという達成感は、きっと今後の自信にもつながるはずです。
まずはロリポップ公式サイトにアクセスしてプラン選びから始めてみてください!