ミニトマト「ぷるるん®ミディ」の水気耕栽培記録【2025年】

2025年ミニトマト「ぷるるん®ミディ」の水気耕栽培の全記録

最近の野菜の価格高騰や、農薬への不安から「できれば自分で育ててみたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりで、今年ついにベランダ菜園に挑戦することにしました。

今回は、以前のプランター栽培の失敗をふまえて、管理しやすく収穫量も期待できる「ミニトマトの水気耕栽培」に初挑戦。準備に時間やコストがかかりますが、その分、達成感も大きいはず…!

この記事では、ミニトマトの水気耕栽培記録をスタートから丁寧にまとめています。失敗も含めてリアルな育成記録をお届けしますので、これから育ててみたい方の参考になれば嬉しいです。

目次

今回選んだ野菜の種類について

初めてのベランダ菜園に選んだのは、カゴメさんが販売している比較的新しいトマトの品種「ぷるるん®ミディ」です。

薄皮ミニトマトのぷるるん

この品種は、超うす皮で皮残りがほとんどなく、サクランボのような食感と濃い甘みが特長。さらに、皮に適度な伸縮性があるため、完熟しても実割れしにくいという優秀な性質も持ち合わせています。
また、ミニトマトよりもふたまわりぐらい大きな実(20g前後)が育つミディサイズの商品で食べ応えも十分ありそうです。草丈の目安も80〜100cm程度とコンパクトなのでベランダ菜園にも向いています

ただ、その繊細さゆえに流通には向かず、市場にほとんど出回っていないのが実情。スーパーではまず見かけない、家庭菜園だから食べられる“レア”な一品です。

グリーンピーマン、フルーティーピーマンの栽培記録はこちら↓

栽培の準備|水気耕栽培の挑戦!

今回の「ぷるるん®ミディ」栽培では、一般的な土を使ったプランター栽培ではなく、水気耕栽培を選びました。

というのも、以前プランターでミニトマトを育てたとき、水やりのムラや病害虫のトラブルで失敗した経験があり、もう少し管理のしやすい方法を探していたからです。
水気耕栽培なら、液体肥料と水を与えるだけで安定して育てられ、収穫量も多いため、初心者でも取り組みやすいのが魅力です。

ただし、準備には少し手間と費用がかかります。今回は100円ショップやホームセンター、ネット通販で購入できる最低限の機材を入手してスタートしました。

準備に使った道具や手順の詳細は、以下の記事で詳しく紹介しています。これから始めてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ミニトマト「ぷるるん」の栽培記録(2025年6月時点)

栽培地は九州南部です。暖地に分類されていますので、長く暑い夏を乗り切れるかがポイントになりそうです。
また、栽培場所は2階の屋根付きベランダで東南方向の角にあります。日当たりは午前中〜14時頃までになります。(真夏の日中は屋根で日光が遮られる環境です)

4月16日スタート|苗の定植と初期の様子

まずは100均で購入したザルとボウル、ハイドロボールを使用して定植しました。これから水気耕栽培に適した根っこがザルから出てくるまではこの状態で管理します。養液の濃度は標準より薄めのEC値1,000μS/cmにしています。(標準は2,000μS/cm)

ぷるるんミディ-2025年4月16日-01
定植直後の全体像
ぷるるんミディ-2025年4月16日-02
葉の状態

僕はベランダに置いて栽培しましたが、春の季節は風が強かったり朝晩冷え込むことが多いので、できれば室内で育てられればよかったなと反省しています。

収穫の目標は85個!

気が早いですが収穫の目標を立ててみました。目標を立てたほうが俄然やる気が出ます!
今回初めて水気耕栽培にチャレンジするにあたり、初期費用が9,000円弱かかりました。また、1ヶ月あたりの電気代を100円と仮定すると、年間の栽培(4〜10月)で700円です。全体をざっくり四捨五入すると約10,000円です。

実はミニトマトの他にピーマン2種類を同じように育てています。3つ合わせて初期費用を回収したいので、1種類あたり約3,400円分の収穫が必要です。

20g程度の中玉ミニトマト1個の市場価格を40円とすると、3,400円をペイするには「85個」の収穫が必要なので、この数字を目標とします!

「ぷるるん®ミディ」の公式サイトによると、1株あたりの収穫数の目安は30個と記載があるので目標を達成するには3倍近くの収穫が必要です…。初心者の自分では難しそうですが、乗り越えられない壁はない!と信じ大切に育てたいと思います。

定植から14日後|4月30日

背丈が18cmから33cmに成長。根っこもザルから出てきました。白くて綺麗な根っこが順調に生えてきています。

ぷるるんミディ-2025年4月30日-01
ぷるるんミディ-2025年4月30日-02

このとき、2番花まで咲いていました。トマトの栽培は通常、1番花を摘むかどうかで今後の成長や実つきが変わってきます。

1番花を摘むと、植物の成長に栄養を使うことができるので、長く収穫を楽しむことができます。逆に1番花をそのままにすると、早めに実を収穫できたり、成長しても実がつかないといったトラブルを防ぐことができるようです。

水気耕栽培の場合は多収穫を狙うことができるので、僕は1番花を摘むことにしました!

ぷるるんミディ-2025年4月30日-03
上側の花が2番花
ぷるるんミディ-2025年4月30日-04
下側の1番花を指で摘む

19日後|5月5日

葉っぱに異変が発生…。茶色の斑点が葉の表と裏に発生しました。

ぷるるんミディ-2025年5月5日-01
ぷるるんミディ-2025年5月5日-02


Threadsの有識者やChatGPT先生によると、加湿による斑点病の可能性が高いということでした。このところ、雨が降っていた影響かもしれません。

斑点が出た葉っぱは切り取り、残りの葉にはベニカナチュラルスプレーを散布して様子見です。このスプレーは天然成分のみでできた安心の殺菌剤で、カーメン君が推していたので効果は間違いないです🥹

ぷるるんミディ-2025年5月5日-03

26日後|5月12日

2番花に実ができていました。特に受粉作業などはしていません。
このまま大きくなるかは分かりませんが、早めに水気耕装置に引っ越したいと思います。

ぷるるんミディ-2025年5月12日-01

27日後|5月13日

このところ日中はだいぶ暑くなってきました。(25℃を超える日もしばしば)
急いで水気耕装置へ移行しました。

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20250513-トマト_01
移行直後の様子
20250513-トマト_02
「FEDOUR 4W水槽エアーポンプ」を使用
20250513-トマト_03
ポンプを動作させると空気が混入されます
20250513-トマト_04
養液を準備。EC値は少し薄い1,700μS/cmに。
20250513-トマト_05
切り抜いたフタにトマトをセットして完成!
20250513-トマト_06
下向きになっている葉を少し剪定しました。

水気耕栽培装置の作り方についてはこちらの記事に詳しく記載しています。

支柱がなくて不安定なので、近日中になんとかしたいです。

30日後|5月16日

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20250516-トマト_01
背丈は47cmにアップ!ベランダの手摺に紐をつけて応急的に固定しています。
20250516-トマト_02
実が3つなりました。まだ木が小さいので摘もうか迷いましたが、放任したいと思います。
20250516-トマト_03
根がモジャモジャしてきました。白い綺麗な根っこです。

トマトが水気耕栽培に順応してきていると思いました。これから安定期に入ってくれるかな?
あとは、ハダニのような葉からくる病気の対策を考えたいです。

42日後|5月28日

支柱を挿したのはいいものの、株がグラグラ動いてしまい、茎が曲がって育ってしまいました。
支柱が動かないように固定するための工夫を猫よけマットを使って作ってみました。

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2025年5月28日 支柱固定用の工作1
水耕栽培ではおなじみの猫よけマット!ダイソーで再購入。
2025年5月28日 支柱固定用の工作2
バケツの底のサイズに合わせてカットします。
仕上がりはこんな感じ。この輪っかの部分に支柱を入れると横にズレなくて固定される仕組みです!
2025年5月28日 支柱固定用の工作4
これをバケツの底に沈めます。そのままでは浮いてしまうので、石を置いて重しにしました。

更に支柱を太く長いものに変えると、見事グラつかなくなりました!
合わせてダイソーで購入したガーデンクリップで留めて固定しました。

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2025年5月28日 ダイソーで購入したガーデンクリップ
ガーデンクリップ100円。大中それぞれ10個入っていました。今回は株が大きくないので小だけを使いました。
2025年5月28日 ガーデンクリップで茎を固定
支柱が細めなのでしっかりつまむことはできませんでしたが、十分固定できています!
2025年5月28日 固定完了
完成はこちら。まっすぐ立てることができました。背丈は約56cmまで大きくなりました。

最後に、養液を補充して今週の作業は終了です。

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2025年5月28日 水を入れる
バケツに直接水を入れます。
2025年5月28日 液体ハイポニカを入れる
液体ハイポニカを入れます。EC値は2,000μS/cmです。
2025年5月28日 根っこの様子
根っこも長くなってきました!養液をどんどん吸収してくれそうです。
2025年5月28日 実の様子
実は4つできています。色づくにはもう少し時間がかかりそうです。

58日後|6月13日

本格的な梅雨に入ってきました。ここ1週間ほどお日様が出ていません。
この時期びっくりしたのは下側の側枝2本がグングン育ち、主枝より太くなってしまいました…。雨が降らない午前中の時間を見計らって1本を剪定することにしました。

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2025年6月13日 ぷるるん 下枝の様子
横に這うように伸びた側枝が大暴れ。根に近い枝は栄養を取り込みやすいため、成長してしまうらしい。
2025年6月13日 ぷるるん 側枝の様子
主枝より茎が太くなってしまいました。
2025年6月13日 ぷるるん 剪定
一番下側の側枝は剪定します。
2025年6月13日 ぷるるん もう1本は吊り上げて2本仕立てに
もう一方の側枝は吊り上げて固定しました。2本仕立てにします。
2025年6月13日 ぷるるん 草丈は75cmほどに成長
草丈は75cmほどに成長。もう1枚の写真では収まらなくなってきました…。
2025年6月13日 ぷるるん 根の様子
白く綺麗な根っこがわさわさしてきました。
2025年6月13日 ぷるるん 実が色づく
初めてできた果実が色づいてきました!収穫も近そうです。
2025年6月13日 ぷるるん 他の実も大きくなってきた様子
上側にも実がどんどんできています。とても楽しみです!

高温多湿な時期が続いています。これからは害虫も増えてくるので対策を考えたいと思います。

66日後|6月21日

梅雨はどこへ行ったのか、晴天・猛暑が続いたこの一週間。果実はどんどん赤く熟していきました。
そして、66日目に初収穫を迎えました!

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2025年6月21日 ぷるるん 実が色づく
真っ赤に熟したトマトの果実
2025年6月21日 ぷるるん 初収穫
上から3つを摘果しました。
2025年6月21日 ぷるるん 初収穫は3つ
大きく育ったぷるるんミディ(手は小学生の娘)
2025年6月21日 ぷるるん 果重は30グラム
一番大きな果実は30グラム。3つ合わせて83グラムでした。
2025年6月21日 ぷるるん 大きさは約4cm
大きさは約4cm。ミニトマトより一回り大きいミディサイズです。
2025年6月21日 ぷるるん 薄皮で美味しいトマト
初収穫はそのまま生でいただきました。
2025年6月21日 ぷるるん 収穫後の株の様子
収穫後の株の様子です。

カゴメさんの公式サイトではぷるるんは平均20グラム前後とのことなので、やや大きめに育ちました。
味は想像以上に濃くて、心配していた水っぽさはありませんでした。ただ、酸味が多かったのでまだ完熟ではなかったかもです。薄皮でとても食べやすかったです!

引き続きレポートします

今回は、ミニトマト「ぷるるん®ミディ」の水気耕栽培にチャレンジした様子をお届けしました。
まだ栽培は始まったばかりですが、今後も成長の様子や気づきなどを定期的にブログで記録していく予定です。

また、InstagramThreadsでは、リアルタイムで日々の栽培の様子やちょっとした気づきを投稿しています。ぜひフォローしてチェックしてみてください。

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今後の収穫や味の感想、水気耕栽培ならではの工夫についても引き続き発信していきますので、お楽しみに!

グリーンピーマン、フルーティーピーマンの栽培記録はこちら↓

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