最近の野菜の価格高騰や、農薬への不安から「できれば自分で育ててみたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりで、今年ついにベランダ菜園に挑戦することにしました。
今回は、以前のプランター栽培の失敗をふまえて、管理しやすく収穫量も期待できる「ミニトマトの水気耕栽培」に初挑戦。準備に時間やコストがかかりますが、その分、達成感も大きいはず…!
この記事では、ミニトマトの水気耕栽培記録をスタートから丁寧にまとめています。失敗も含めてリアルな育成記録をお届けしますので、これから育ててみたい方の参考になれば嬉しいです。
今回選んだ野菜の種類について
初めてのベランダ菜園に選んだのは、カゴメさんが販売している比較的新しいトマトの品種「ぷるるん®ミディ」です。

この品種は、超うす皮で皮残りがほとんどなく、サクランボのような食感と濃い甘みが特長。さらに、皮に適度な伸縮性があるため、完熟しても実割れしにくいという優秀な性質も持ち合わせています。
また、ミニトマトよりもふたまわりぐらい大きな実(20g前後)が育つミディサイズの商品で食べ応えも十分ありそうです。草丈の目安も80〜100cm程度とコンパクトなのでベランダ菜園にも向いています!
ただ、その繊細さゆえに流通には向かず、市場にほとんど出回っていないのが実情。スーパーではまず見かけない、家庭菜園だから食べられる“レア”な一品です。
栽培の準備|水気耕栽培の挑戦!
今回の「ぷるるん®ミディ」栽培では、一般的な土を使ったプランター栽培ではなく、水気耕栽培を選びました。
というのも、以前プランターでミニトマトを育てたとき、水やりのムラや病害虫のトラブルで失敗した経験があり、もう少し管理のしやすい方法を探していたからです。
水気耕栽培なら、液体肥料と水を与えるだけで安定して育てられ、収穫量も多いため、初心者でも取り組みやすいのが魅力です。
ただし、準備には少し手間と費用がかかります。今回は100円ショップやホームセンター、ネット通販で購入できる最低限の機材を入手してスタートしました。
準備に使った道具や手順の詳細は、以下の記事で詳しく紹介しています。これから始めてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ミニトマト「ぷるるん」の栽培記録(2025年5月時点)
4月16日スタート|苗の定植と初期の様子
今回は種からの栽培ではなく、ホームセンターで苗を購入してきました。(ぷるるんのような品種は種では売っていません)
まずは100均で購入したザルとボウル、ハイドロボールを使用して定植しました。これから水気耕栽培に適した根っこがザルから出てくるまではこの状態で管理します。養液の濃度は標準より薄めのEC値1,000μS/cmにしています。(標準は2,000μS/cm)


僕はベランダに置いて栽培しましたが、春の季節は風が強かったり朝晩冷え込むことが多いので、できれば室内で育てられればよかったなと反省しています。
収穫の目標は85個!
気が早いですが収穫の目標を立ててみました。目標を立てたほうが俄然やる気が出ます!
今回初めて水気耕栽培にチャレンジするにあたり、初期費用が9,000円弱かかりました。また、1ヶ月あたりの電気代を100円と仮定すると、年間の栽培(4〜10月)で700円です。全体をざっくり四捨五入すると約10,000円です。
実はミニトマトの他にピーマン2種類を同じように育てています。3つ合わせて初期費用を回収したいので、1種類あたり約3,400円分の収穫が必要です。
20g程度の中玉ミニトマト1個の市場価格を40円とすると、3,400円をペイするには「85個」の収穫が必要なので、この数字を目標とします!
「ぷるるん®ミディ」の公式サイトによると、1株あたりの収穫数の目安は30個と記載があるので目標を達成するには3倍近くの収穫が必要です…。初心者の自分では難しそうですが、乗り越えられない壁はない!と信じ大切に育てたいと思います。
定植から14日後|4月30日
背丈が18cmから33cmに成長。根っこもザルから出てきました。白くて綺麗な根っこが順調に生えてきています。


このとき、2番花まで咲いていました。トマトの栽培は通常、1番花を摘むかどうかで今後の成長や実つきが変わってきます。
1番花を摘むと、植物の成長に栄養を使うことができるので、長く収穫を楽しむことができます。逆に1番花をそのままにすると、早めに実を収穫できたり、成長しても実がつかないといったトラブルを防ぐことができるようです。
水気耕栽培の場合は多収穫を狙うことができるので、僕は1番花を摘むことにしました!


19日後|5月5日
葉っぱに異変が発生…。茶色の斑点が葉の表と裏に発生しました。


Threadsの有識者やChatGPT先生によると、加湿による斑点病の可能性が高いということでした。このところ、雨が降っていた影響かもしれません。
斑点が出た葉っぱは切り取り、残りの葉にはベニカナチュラルスプレーを散布して様子見です。このスプレーは天然成分のみでできた安心の殺菌剤で、カーメン君が推していたので効果は間違いないです🥹

26日後|5月12日
2番花に実ができていました。特に受粉作業などはしていません。
このまま大きくなるかは分かりませんが、早めに水気耕装置に引っ越したいと思います。

引き続きレポートします
今回は、ミニトマト「ぷるるん®ミディ」の水気耕栽培にチャレンジした様子をお届けしました。
まだ栽培は始まったばかりですが、今後も成長の様子や気づきなどを定期的にブログで記録していく予定です。
また、InstagramやThreadsでは、リアルタイムで日々の栽培の様子やちょっとした気づきを投稿しています。ぜひフォローしてチェックしてみてください。
今後の収穫や味の感想、水気耕栽培ならではの工夫についても引き続き発信していきますので、お楽しみに!